スノーシューとは?
これがスノーシュー
スノーシューとは? って聞かれたら。。。
西洋版 「かんじき」 の様なもの。。。
。。。と言うと きっと 「かんじき」 って何? ってなるでしょうね。
一言でいうと「雪上を歩き易くする道具」で、下駄のオバケの様なものです。
説明よりも次ぎの写真を見た方がよく判るでしょう。
<MSR ライトニングアッセント 21>
幅 20cm × 長さ 56cm
重さ 約1.6kg
靴に装着するとこんな感じです。
靴と比べるとスノーシューの大きさがイメージできるでしょう。
下駄よりはるかに大きなサイズいですが、意外と軽いです。
靴だけで雪上を歩くと「ズボッ」と雪に埋れ、沈み込んでしまい、歩くのはとても大変です。
この写真は、積雪が少ないため、埋もれるのは少しだけです。
でも積雪がもっと多いと歩くのは困難です。
下駄のオバケ。。。面積を広くした下駄のオバケであれば、雪面からの浮力が得られます。
これにより沈み込みが少なく、また歩き易くしたものがスノーシューです。
スノーシューの構造
スノーシューの構造です。
スノーシューの表面
■フレーム:
スノーシューの骨格となる部分で、
アルミ素材、樹脂素材など軽く、強度がある素材でできています。
■デッキ:
雪面からの浮力を得る部分です。
デッキのサイズ(面積)により浮力が決まります。
このデッキのお陰で雪上を沈み込みが少なくなり、楽に歩くことができます。
■ビンディング:
靴にスノーシューを装着するための器具です。
ストラップ式、ラチェット式などがあり、適合する靴の種類が違ってきます。
■ヒールリフター:
急斜面の登りでのふくらはぎへの負担を軽減する器具です。
スノーシューの裏面
■クランポン:
雪面をグリップさせ、滑りを防止する爪です。
歩行時に滑ると無駄な体力を使ってしまいます。
これを防ぐのと斜面でのホールドを確実にし安全を確保するための大切な役目を持っています。
■(前):
前進時の滑り防止と急斜面登攀時のホールドを確保します。
■(横):
トラバースなど斜面横断時の横滑りを防止します。
■(後):
足のかかと部分にあり斜面下降時の滑りを防止します。
スノーシューの装着
フレームの形で左右の区別があるスノーシューは、その区別に従います。
左右の区別が無いスノーシューは、ビンディングの留め具、紐などを外側にし、内側には接触するものが無い様に装着します。
歩行時に留め具などを引っ掛けて転倒しないようにしますす。
ビンディングの留め方はメーカーにより違いがありますので取扱説明書を参照ください。
(赤印)内側に接触する物が無い様に
スノーシューの歩き方
前進
平地でのスノーシューの歩き方は普通に歩くのと同じです。
ただフレームの幅が靴よりも広いため普通に歩くと左右のフレームが接触することがあります。
多少足を開き気味で左右を平行にし、左右のフレーム自体が接触しないように歩きます。
また左右が平行でなく逆ハの字型になった時には、テール部分が長く接触し転倒の原因になるので注意が必要です。
後退
スノーシューの歩きで苦手なのが「後退」です。
足を上げるとテール部分が下がり、そのまま足を後へずらすとテールが雪に突き刺さってしまいます。
広い場所であれば後退ではなく、回り込んで方向転換しましょう。
狭い場所、斜面などであればスキーのキックターンの要領で方向転換します。
慣れるとテールを上げて方向転換できます。
(説明しずらいので省略します。 (^^ゞ
足を上げるとテールが下がる
急斜面での降下
雪質・斜度により違いますが、足のかかと部分(クランポン(後))に加重を掛けるイメージで雪面をグリップさせブレーキングします。
この時、テールを引きずる感じで歩き、足の上げ過ぎ/歩幅の広過ぎによりテール部分が雪面に
刺さらない様に注意が必要です。
※正直な話、急斜面での降下は、一番苦手!
アイゼンに履き替えようかな・・・と思う時も。
急斜面での登攀
キックステップの要領で靴のつま先部分を雪面に蹴り込みクランポン(前)に加重を掛け雪面を確実にグリップしながら登ります。
登る時、ヒールリフターがあると足の踵部分がデッキ部分まで下がらないため脚の負担が少なくなりとても楽です。
新雪の深雪、アイスバーンなどではグリップが難しいので撤退しましょう。
確実にグリップさせる
このスノーシューを使っています
運営者のスノーシュー
運営者は、現在MSRのスノーシューを使用しています。
雪原や急斜面のあるフィールドも行ける様にグリップ力のある山向けのMSRライトニングアッセントです。
MSRライトニングアッセントは、急斜面でグリップ力があり、またヒールリフター付きで登りは楽です。
現在使用しているスノーシュー
裏面
■MSR ライトニングアッセント22(ヒール・リフター付き)
■サイズ、重量
22インチ(20cm×56cm) 約1.76kg
■運営者プロフィル
・荷重:体重60kg+装備(40Lザック)
・用途:長距離、急斜面登攀ありのスノートレッキング